アメリカの小児科学会(*1 American Academy of Pediatrics:AAP)は、研究の成果としての、「7つの大きな成果」、の第7に「チャイルドシートとシートベルトで命を救う」を上げています。 アメリカの小児科学会のホームページの該当記事を参考に翻訳してみました。(便宜のために弊社にて翻訳したものですので、厳密にはAAPの原文をご確認ください。)
「>1.生命を救う予防接種による病気の予防」
「>2.あおむけ寝に戻してSIDS(突然死症候群による死亡)を減少させたこと」に続いて掲載をします。
小児科研究における7つの大きな成果
子供たちは、病気、遺伝病、および環境の影響から、想像以上の受け入れ難い難題に直面しています。
小児科の研究は子供たちの健康に劇的な変化をもたらしました。
- 生命を救う予防接種による病気の予防
- あおむけ寝に戻してSIDS(突然死症候群による死亡)を減らす
- 一般的な小児がんの治療
- 呼吸を助けることによって早産児を助ける
- 母親から赤ちゃんへのHIV感染の予防
- 慢性疾患を持つ小児の寿命を延ばす
- カーシートとシートベルトの使用で命を救う
7。チャイルドシートとシートベルトで命を救う
Saving Lives with Car Seats and Seat Belts
Problem(問題)
自動車事故は、年齢1〜18歳の子供の主要な死亡原因です。 自動車の衝突で死亡する3人の子供のうちの1人はチャイルドシートやシートベルトをしていませんでした。
Discovery(発見)
研究者は運転手と乗客の行動を研究し、自動車での死亡事故の寄与要素をより明らかにするために、衝突試験ダミー分析を使用しました。
このテストでは、適切に拘束されていないと、車体から放り出されるなど、子供の体が、多くの種類の致命的な傷害をどのように被るかを明らかにしました。
この傷害予防研究は、ベビーシート、チャイルドシート、ブースターシート、子供のシートベルトの着用を奨励し、法律の遵守を奨励するための「Click It or Ticket クリックイット オア チケット」などの国民意識向上キャンペーンを含む、全国の政策変更を推進してきました。
Outcome(結果)
1歳未満の小児では、ベビーシートを使用すると死亡率が71%低下します。
シートベルトのみを使用する場合と比較して、チャイルドシートを使用すると1-4歳の子供では54%の傷害リスクを、4-8歳の子供ではブースターシートの使用で45%のリスクを軽減します。
大きくなって車のシートベルトが適するようになった子供や大人の場合、シートベルトを使用すると、死亡や重傷のリスクが約50%減少します。
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