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2018/04/227つの大きな成果 米国小児科学会2018年4月

アメリカの小児科学会(*1 American Academy of Pediatrics:AAP)は、研究の成果としての、「7つの大きな成果」、の第一にロタウィルスとヒブの予防接種を上げています。 アメリカの小児科学会のホームページの該当記事を参考に翻訳してみました。(便宜のために弊社にて翻訳したものですので、厳密にはAAPの原文をご確認ください。)

小児科研究における7つの大きな成果

子供たちは、病気、遺伝病、および環境の影響から、想像以上の受け入れ難い難題に直面しています。
小児科の研究は子供たちの健康に劇的な変化をもたらしました。
  1. 生命を救う予防接種による病気の予防
  2. あおむけ寝に戻してSIDS(突然死症候群による死亡)を減らす
  3. 一般的な小児がんの治療
  4. 呼吸を助けることによって早産児を助ける
  5. 母親から赤ちゃんへのHIV感染の予防
  6. 慢性疾患を持つ小児の寿命を延ばす
  7. カーシートとシートベルトの使用で命を救う

1.生命を救う予防接種による病気の予防


Problem(問題)

ロタウイルス感染症
ロタウィルス感染症は、世界中の子供が罹患する、重度の下痢性疾患および脱水症の主要原因となっていました。
2008年世界で約450,000人の5歳未満子供が、ワクチンで予防可能なロタウイルス感染で死亡していました。
ワクチンの開発以前は、米国においても5歳未満の小児に、毎年20〜60人の死亡をロタウイルスは、引き起こしていました。
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib ヒブ)
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib ヒブ)は、脳炎(髄膜炎)、肺炎(肺炎)、重度の咽喉炎(喉頭蓋炎)など5歳未満の小児において、様々な種類の疾患を引き起こす細菌です。
Hibワクチン開発以前、米国では、毎年約2万人の子どもが、Hib感染し、1,200人にのぼる子供が死亡していました。


Discovery(発見)

ワクチンの研究には、研究所でのワクチンの開発、ヒトでの有効性のテスト、予防接種の方法のテスト、予防接種に対する障壁の削減などの長い過程が必要となります。

ロタウイルスワクチン
ワクチンの開発は、1970年代半ばに始まりました。
研究は、子供の免疫系に対するロタウイルスの影響を明らかにし、ワクチンがロタウィルスによる将来の病気からその子供たちをどのように保護したかを明らかにしました。
プロトタイプのロタウイルスワクチンが作られた後、その後の研究では、安全性を最大限に高めながら効率を改善する方法がテストされました。
研究と多くの有効性と安全性試験が行われ、一般に使用される最初のロタウイルスワクチンが2006年に承認されました 。

ヒブ(Hib) Hibについては、研究により、Hibからの最も重篤な感染は、未熟な免疫系のために、幼い幼児に発生する傾向があることが明らかになりました。
Hibの感染からの幼児の保護を最大限にするために、生後2ヵ月で最初のワクチン投与するという複数用量のワクチンスケジュールが作成されました。


Outcome(結果)

ロタウイルスの予防接種のスケジュールを完全に受けると、胃腸炎の発生率は86%減少、胃腸炎の入院は96%減少します。

また、ワクチンの投与以来、毎年のHib感染の症例は99%減少しました。 現在、Hibによる死亡のほとんどは、予防接種が日常的ではない開発途上国で、発生しています。

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